昨日の「IT実践塾」で出た話題の中にモンシュシュの「堂島ロール」の話がありました。
私は存在くらいは知っていたけど、さほど詳しくはなかったため、みんなの意見を興味深く聞いていました。
聞いていて思ったのは、
たったそれだけのこと
他にもそう思っている人が多いんじゃないでしょうか。
たぶん、洋菓子を作る技術があれば、誰にでも作れるものでしょう。アイデアとしても、たぶんプロの目から見たら、どうってこと無いものでしょうね。
「画期的」とか「革新性」とか「既成概念を打ち破る」なんていうキーワードからは、いくぶんか遠いイメージ。
同じようなものを、違うケーキ屋さんが作ろうとしたら、1週間くらいで商品化できるんじゃないでしょうか。実際、すでに競合商品や類似品が出回っていることでしょうね。
ありきたりのキーワードですがコロンブスの卵です。
もちろん、
堂島ロールより前にあのロールケーキを作りさえすれば、誰でも売れたか、というと、そういう事でも無いでしょう。
モンシュシュ自身も、商品化までに苦労があったのかもしれません。
売り方、見せ方、というものも大事ですからね。
モンシュシュは「商品としての堂島ロールを作った」ということ以外に、堂島ロールを売れる商品に仕立て上げた、ということをやってのけたわけです。
どちらかというと、こちらのほうが大事なのかもしれませんね。
実際に、あの会社以前に、同じようなロールケーキの商品化がアイデアとして上がっていたり、実際に作ってみた会社だって、きっとあったしょう。
それらの会社は、きっと今頃
「そんなの、ウチだって考えてたよ!」
「そんなの、ウチが先に作ってたよ!」
と言いたい事でしょうね。
モノだけに焦点を当てると、そうなるのかもしれませんが、
実際に売れるようにしたのは、モンシュシュです。
売れたもん勝ちです。
別に「それだけのこと」と言われようが、「大して新しくない」と言われようが、知ったことじゃありません。
だって、実際に売れてるんですから。
アイデアと言うか、何か新しい「売れるもの」のタネは、すでにそこらじゅうにあるわけですね。
この場合「ロールケーキを作る技術」です。
ケーキ屋さんなら、誰でも持っている技術のはずです。
それを、すこし「ずらす」。
たったそれだけのこと。でもなかなかできない。「難しい」と言っているうちは、できないのかもしれません。
どうしても「革新的」で、「何か誰もやったことがない新しいもの」を探そうとしてしまいがちです。
こうゆう「なんだ、それだけのことか」と思えるようなことに、実は大事なヒントがあるような気がします。